ホメオパシーとは

 

ホメオパシーは今から200年以上も前にサミュエル・ハーネマンというドイツ人の医師が確立した自然療法です。

 

ホメオパシー(homoeopathy)『homoeo』は同じ『pathy』は病気・療法という意味です。

 

ギリシャ語から作られた言葉で、日本では『同種療法』あるいは『類似療法』と訳されています。

 

当時の治療方法は、水銀の軟膏を塗ったり、瀉血(しゃけつ)と言って治療の為に体外に血液を捨てる方法が主でした。しかし、この方法は患者が苦しむことも多くあげくには患者自身も亡くなってしまうことが多く彼は嫌気がさしていたのです。

 

当時の正統派医学に対して、彼は真っ向から批判することにより、医者としての仕事は少なくなり、生きてゆくために医学書などの翻訳を仕事としました。

スコットランドの科学者でもある医者のウィリアム・カレンの『薬学大全』という本の翻訳をした時に納得できない記述を見つけました。nbsp;キナの皮の苦味成分がマラリアに効くと書いてあったのです。

 

しかし、キナの皮よりも苦味があるものはたくさん存在するけれど、それらはマラリアの治療には効果がないので苦味成分が効くわけでないと疑った訳です。ハーネマンは実際にキナの皮を煎じてみたのです。すると、間もなくゾクゾクした寒気と熱、脱水、その他マラリアにそっくりな症状がでて来たのですが、しばらくすると症状が消え、キナの皮を服用するとまた同じ症状になる。

 

 

そこからハーネマンは「治療する病気の症状と同じ症状をもたらすものが、その病気に効く」という『同種の法則』を打ち立てたのでした。

 

しかし、現物質を使用すると毒性が強い・・・・

ハーネマンは患者の苦しみを最小限にするために試行錯誤を繰り返した結果、毒性を薄めて激しく振り動かすことを試み、毒性を薄めれば薄めるほど、激しく振り動かせばするほど副作用がなく、むしろ薬物の情報が増すことを発見したのです。

 

それが、超微量の法則です。

ホメオパシーでは症状を抑制するのではなく、自らの力により症状を出し切れるよう後押しします。そうして初めて心も身体も健康になると考えます。

 

ハーネマンが発見したこの二つの法則により成り立っているのがホメオパシーです。

 

症状を抑えると表面的には症状が取り去られたように見えますが、実際には症状は体内に閉じ込められたままの状態です。体内に閉じ込められた症状はバイタルフォース(生命エネルギー)を歪ませ、その人が持つ自然治癒力を弱めてしまいます。ひいては、症状が排出する力も弱まり、大きな症状を引き起こす原因にもなります。